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もぶろぐ

世間知らずOLが少しずつ世の中を知っていくブログ

中山七里『さよならドビュッシー』と米澤穂信『愚者のエンドロール』を読みました

さよならドビュッシー (宝島社文庫)

さよならドビュッシー (宝島社文庫)

 
読みました。
これはとにかく軽いね。ぺろっと読めてしまった。
一文が短く勢いのある文章で、すいすい読めました。
でも個人的には、これはミステリではなく、ちょっと人が死にやすい音楽小説、といったところです。
ミステリとしては、なんというか、少し雑だなぁと…
 
その代わり、自らの道を切り開いていく主人公と先生の言葉には励まされるものがあったし、
終盤の演奏シーンには鬼気迫るものがあり、読みながら息が止まってしまうほどでした。
二十年余りのブランクを経てこの小説を書き上げた著者にも興味があります。
これを書き上げたからには音楽経験があるか相当勉強しただろうし、
文のすみっこに作者の価値観や経験が隠れているような気がしました。
 
このミス大賞ではなく違う形で手に取っていたら感想も違っていただろうな…という気持ちです。
普通に面白いけど、力まず軽い気持ちで読んだらいいよ。という作品でした。

友人曰く、これに出て来るおじーちゃんが主人公の小説もおもしろい、とのこと。

 

愚者のエンドロール (角川文庫)

愚者のエンドロール (角川文庫)

 
こちらも、読みました。
古典部シリーズはアニメ化したこともあってちょっと敬遠していたけど、友人に勧められて購入しました。

最初のホータローさんの推理はイマイチで、あら残念だわと思った後に来る真相が素敵です。
短いお話なのに不思議と読後感の余韻が残る小説でした。
春季限定いちごタルト事件のシリーズと似た空気。

こんどはもっと長いのが読みたいな。
それにしても米澤先生、『儚い羊たちの祝宴』みたいなブラックなお話だけでなくこんな爽やかなお話も書けるなんて、多才なお方…!!

次は、エラリー・クイーン『Xの悲劇』を読むです〜。